導入事例
DEIに取り組む企業のサステナブルな用途に採用されたシルキーモウルド
NTTクラルティ様 手漉き紙製品用パッケージ

特種東海製紙グループのモルディアでは、ウエットモールド製法のパルプモールド「シルキーモウルド」を製造しています。
汎用の金型を保有し、お客様が金型代を負担することなくウエットモールドを作ることができる事例の一つとして、その汎用金型を活用することで原料に廃材を配合して成型することができます。
このたび、その汎用金型の一つである「はがきサイズ」がNTTクラルティ様が製作するステーショナリーセットのパッケージに採用されました。今回はその背景とシルキーモウルドへの廃材配合についてご紹介します。
障がいのある方でも難なく作業ができるパッケージ
DEIに積極的に取り組むNTTクラルティでは障がい者が活躍できる業務の一つとして手漉き紙等による紙製品の製造・販売をしています。
山梨県甲州市にある塩山ファクトリーで、飲料カートンパック古紙の芯材等を原料として障がいのある方々が手漉きで紙を製作し、その手漉き紙を使って卓上カレンダー・メモカード等の製作やペーパーペンの組み立てをしています。
これらをパッケージに入れてNTTグループ企業へ販売をしていますが、現在使用しているパッケージは組箱で、組み立てが必要なため作業者による差が大きいという悩みがありました。

ドライモールドで検討するも卵パックの印象が強く…
そこで、組み立て不要で手漉き紙を加工する際に出る損紙も無駄なく再利用できるパルプモールドに興味を持ち、当初はドライモールド製法のパッケージを検討したものの、卵パックや家電の緩衝材などの印象が強く見送りになりました。
そして改めてウエットモールド製法の「シルキーモウルド」の提案を受けたところ、その絹のように優しい手触り感や精工で美しい形状に魅力を感じ、また製作数的にも汎用金型を使うことができる点が採用を決める大きなポイントでした。

シルキーモウルドの汎用型を活用したサステナブルなパッケージ
今回シルキーモウルドの汎用金型「はがきサイズ」を活用して、NTTクラルティ様の手漉き紙の損紙を原料に配合してステーショナリーセット用のパッケージを作りました。
ご紹介した「シルキーモウルド」の汎用金型には「はがきサイズ」のほかに「A5ボックス」と「コクーン」があります。廃材を配合する以外にもカラーの原料を使用してカラフルなパルプモールドを作ることができます。

今回ご紹介したNTTクラルティ様の塩山ファクトリー製品はオンラインショップからご購入いただけます。

