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脱プラ・3R

古紙リサイクル製品はTPOにあわせて選びましょう

リサイクル意識の高まりによって、古紙回収率が上昇

日本の古紙回収率をご存じでしょうか?2020年で実に85%もあります。この数字を、1970年の40%弱と比較すると、約50年で2倍以上に拡大しているのです。個人の環境やリサイクルへの意識の高まりはもとより、この間に、行政を中心とした資源回収基盤が整備されたことが大きな要因と考えられます。(出典:公益財団法人 古紙再生促進センター)

古紙リサイクルに関する消費者と製紙業界関係者との認識の違い

ではこの古紙の利用について目を向けてみましょう。消費者からすると古紙は「環境対応製品」のイメージが強く、環境をアピールする製品だけでなく、高級パッケージ用途でも古紙リサイクル品を使用したいという要望があります。しかし当社としては、古紙リサイクル製品を食品向けに使用したり、機能性、意匠性を求められるような用途での使用はお勧めできません。例えば食品と直接触れるためには、食品衛生上の安全性の確保は不可欠であり、「食品用器具及び容器包装における再生紙の使用に関する指針(再生紙指針)」というガイドラインでも周知されていますし、古紙原料が原因の欠点によって意匠性に悪影響を与える可能性が懸念されるためです。

お客様の課題にお応えします

「再生紙をもっと活用したい」「脱プラスチックだけでは物足りない!環境に優しい紙を提案してほしい」など、再生紙についてのお問い合わせもこのところ増えています。
特種東海製紙グループでは、環境対応に関するお客様からのご要望に対して、意匠性・機能性を重視される場合には古紙を使用せずに木材パルプを使用した製品を、環境負荷の低減を重視される場合には原料に古紙を使用した製品を提案させていただいています。

また、分別の困難な古紙についてはサーマルリサイクル原料としての活用にも早くから取り組んでおり、当社グループのリサイクルボイラはNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が製紙業界で初めて認証を受けた設備となっています。

古紙リサイクルを支えているのは日本人の倹約を美徳とする国民性であり、世界に誇れる環境活動です。特種東海製紙グループはこれからもその活動を支えていきます。

特種東海製紙グループが推奨する古紙活用/使用しない用途例
主に古紙を原料とする製品:段ボール原紙、トイレットペーパー、再生ペーパータオル
主に古紙を使用しない製品:高級パッケージ、機能紙

関連リンク

公益財団法人 古紙再生促進センター

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